かしこまった記事書いて疲れたので、もっとゆる~く劇場版三部作見て思ったことを書いていこうと思います。
ガンダム1機で戦争の勝敗を左右できるか
っていうのは、なんなら劇中でも出てくるほどよく言われるやつで、リアルに考えるならまあ無理でしょうね。ガンダム無双の世界です。
でもそこはアニメですから。賢しら顔で戦争がわかってないなんて言わないで、ロマンを見たいじゃないですか。
なので劇中で描かれる、ガンダム擁するホワイトベース隊の戦果を振り返ってみたいと思います。戦果と言っても、ここでは具体的な数字というより、影響面を考慮した“活躍”の方に着目したいと思います。
ホワイトベース隊の戦果をひとまず、列挙してみると
こんなところです。
赤い彗星撃退
俺の知ってるワッケインじゃない
サイド7を脱出したホワイトベース隊がまず向かうのがルナツーで、そこの指揮を執ってるのがワッケインが、特別編になっていい人化しててちょっとビックリ。ジオンに制宙権握られてる状態でルナツーの守備やってるから、TV版だと人格歪んでるような酷い大人第1号だった気したけど、特別編だと助けてやれずスマンみたいな。TV版と劇場版でここまで人格がはっきりと変化してるキャラってワッケインくらいじゃない?
ホワイトベースの脱出成功
地球降りるまででまず、シャア退けてるのデカいと思う。ここでガンダムとホワイトベース(WB)沈められてたら、サイド7とルナツー取られてV作戦頓挫で、下手したら取り返し付かなかったんじゃない?
赤い彗星の撃退
しかも相手が、連邦軍にまでその名を轟かす赤い彗星のシャア。連邦軍の新兵器が向かうところ敵なしだったシャアを撃退したっていうのは、連邦ジオン双方心理的に影響あったと思う。
ガルマ・ザビを討ち取る
ガルマ戦死の効果
で、地球降下後はガルマを討ち取る。
これが戦争の勝敗に与えた効果だけど、まず直接的には、ジオン国民の士気がギレンの演説で若干プラスって演出っぽい。ザビ家一の人気者の死は、こういう風に利用される。
連邦軍はガルマそんな気にしてなかったかも。WB来るまでとりたてた軍功はなかったっぽいし。ジオンに擦り寄ろうとしてた高官達には痛手だったかもしれないけど、戦争には直接関係ないしな。ガルマはそういう宥和政策とか向いてたんだと思う。
大きいのは、デギン・ザビが消沈したこと。それぞれ軍司令官の座にあるザビ家兄弟を統率できる人物がおそらくデギンだけだったんだけど、そのデギンが消極派になって兄弟間の対立が表面化した。
あと戦略的には、ドズルが仇討ちにこだわって戦力の消耗を招いたってのもある。
イセリナの仇討ちは俺も無くてもいいと思ったわ。
ランバ・ラル隊撃破
戦いに敗れるとはこういうことだー
ガルマの仇討ちをしたいドズルが派遣したのがランバ・ラル隊で、士気も練度もかなり高い部隊だったと見える。
それでもガンダムには勝てなかった。
ガルマ隊を倒したWBを倒せる戦力と踏んだランバ隊を失ったのはドズルとしてもデカいんじゃない?
死に際の言葉は特別編の「戦いに敗れるとはこういうことだー」よりTV版の「兵士のさだめがどういうものか」の方が好き。
アルテイシアと知って
まあランバ・ラル隊に対してはセイラの無慈悲さの勝利な気はするけどね。つーかランバ・ラルとセイラが最後に会ったのって10年以上前じゃないの?普通わかんねえだろ。ジンバとは連絡なかったろうけど、母親の面影とかかな。
ザク×ガンダム
ガンダムで出撃したセイラなんだけど、コズンのザクに鹵獲寸前になる。その時のザクの指がガンダムの目の部分をくりくり撫で回してて、あれは完全にレイプされてたよね。あんな特殊性癖よくぶち込んできたな。TV版では四つん這いにさせたりとか、御大の趣味なの?
「バカなアムロ」
家出のとこは、フラウと一番恋愛っぽくなったところよね。
ベルファストでまた嫉妬っぽく見せてるけど、その辺から子供達の世話に自分の居場所見出だしてアムロ離れしかけてる。
初めは少年漫画らしい鈍感主人公ってことかと思ってたけど、『密会』によるとわざとシラ切ってたっぽい。まあわかるけどね。フラウはアムロを子供扱いしていて、子供のアムロが好きなわけで、その好きは恋愛の好きとは微妙に違うのよね。アムロもそういうフラウが女としては見れないけど、守ってやらなくちゃとは思ってる。ラストの「僕の大好きなフラウ」っての結構好き。
アムロとシャアの一番大きな違いって実はフラウかなとも。フラウを守るためにガンダムに乗ったアムロと、セイラを捨てて軍に入ったシャア。
黒い三連星撃破
オデッサ戦線
一方で仇討ちには興味ないキシリア軍も、オデッサ戦線に向かってくるWBの足留めに新型MSドムと黒い三連星を送るけど撃破される。
WBは期待されていたオデッサ戦線の後方撹乱の任務は果たしたことになる。レビルの部下のエルラン?だっけ。特別編ではスパイかどうかわからん。一応スパイじゃないとして、単純にニュータイプを信じてないと思って見る。スパイだとしたら主戦場の戦力分散を狙ってってこと。
グフも出てたけど、こっからジオン軍がガンガン新型開発する理由って、ドムがガンダムに撃たれたのもそれに拍車かけたんじゃない?ジオン軍はガンダムが量産されるものと思ってたろうし。MS-Vのことはとりあえず置いといて。
ジェットストリームアタック
TV版でアムロが1回目のジェットストリームアタック回避したの見て、これマチルダさん突っ込まなくても倒せてたんじゃないの?と思ってたけど、特別編で見返して勘違いだったって気付いた。
1度目のジェットストリームアタックは、アムロの動きのクセを見るためのもので、上に跳ぶクセがわかったからガイアは「行けるぞ」っつって2度目を仕掛けた。
拡散ビームで視界を奪って縦一列の布陣でアムロに「しまった」って言わせるくらい追い込んだんだけど、踏み台にされたのとマチルダの特攻で失敗。
マチルダさん…
ここでマチルダさんも戦死。
TV版だとマチルダさん本当に善人て感じだったけど、特別編で普通にWBの悪口言ってた。まあ本人達の前ではそんな素振り見せないから、やっぱ優秀さの表れってことなんだろうけど。
TV版のエスパーかもって時点でアムロ特別扱いしてる節あるよね。特別編だとニュータイプの可能性も示唆して、贔屓じゃないの?と思わんでもない。
ハモンの特攻に「大丈夫」って声掛けてて、リュウはどうでもいいんかいって思うけど、ハモンの狙いはガンダムを撃墜することで爆弾積んだカーゴを誘爆させてWBを沈めることだから、あの「大丈夫」はWBが大丈夫って意味で決してアムロ>リュウの意味ではない…はず。
ミライやセイラとのやり取り見ても、カンもいいし頭もいいしやれることは全部やるっていう意志の強さもある。前の記事でマチルダさんニュータイプって書いたけど、富野監督の意図としてはニュータイプを生むオールドタイプってところかな。
セイラさん悪くないよ
追悼式でセイラが「私がもっと」って言ってるけど、マチルダさんが突っ込んだのセイラさんが出撃する前だし、その直後にドム撃墜してるから十分すぎる働きよね。観客の同情引こうとしてない?と思わんでもない。
プレイボーイアムロ
マチルダとハモンっていう両軍きっての美人士官に気に入られるアムロってやっぱモテるのかもね。そりゃフラウごとき軽くあしらうわ。天パやる。
ティアンム艦隊の陽動
囮戦隊
ジャブローに着くと、連邦軍から囮役を命じられる。連邦本部はWB隊を全然味方と思ってくれてない。これをなるべく劇中の情報のみで読み解きたいんだけど、まあ無理があるよね。
WBが軍功を上げれば上げるほど正規の軍人達の出世のチャンスを潰してるってことで、上昇志向の強い軍人達から嫌われるのはわかる。じゃあ上層部のゴップとかその周辺はなんでWBを鬱陶しがるのか。
WB建造はV作戦の一端で、このV作戦はレビルが主導してたらしい。WBが戦果を上げることで軍本部内でのレビルの影響力が拡大するのを嫌がる主流派が、WBを煙たがってるんじゃないかと思う。簡単に言うと、軍内政治の結果。
それでWBの戦果だけど、役割としてはジオン軍の地球軌道部隊を引き受けてティアンム艦隊の打ち上げを成功させて、サイド6方面に陽動をかけてソロモン攻略作戦を悟られないようにすることで、WB隊はこれを完璧に遂行してる。キシリアはグラナダ防衛に戦力を残し続けたし、WB迎撃に出たキャメル隊とコンスコン隊をソロモンの指揮官ドズルは失ってる。
連邦軍内部の情勢
ここで一応、連邦軍内の関係を自分なりに推し量ってみる。まず、レビルからジャブローのモグラと呼ばれてるゴップら主流派。そしてWBの父親的存在レビル。最後にWB直属の上司となったティアンム。
ゴップ達はジャブローに籠って出征しようとしない。彼等はジオンが恐いのか。
かと思えば、ジャブローに攻め込まれても落ち着き払ってるし、ソロモン攻略を指示した時にはこれで勝ったと思ってる。ジオンの敗北を読み切っている。地球連邦の1/30の国力しかないジオン公国が地球全土を支配するなんて、土台無理があることをゴップはわかってる。だからジャブローから出ない。出る必要がない。
でもただ籠ってるだけでもいられない。負けることはないとわかっていても、勝つためには部隊を動かして戦争をする必要がある。そこで出てくるのがレビル。
ゴップは提督だから海軍閥。ティアンムもアドミラル(提督)の称号を贈られるらしいから多分海軍の将官。でレビルは将軍だから多分陸軍出身だと思う。
偏見だけど、陸軍は叩き上げで海軍の方がエリートなイメージある。まあレビルの経歴はスーパーエリートらしいんだけど。何が言いたいのかと言うと、地球連邦が出来てからコロニー群に大規模反乱を起こす力は一年戦争までなかったわけで、そうなると連邦軍の目下の作戦目標は地球内の反乱分子掃討、つまり陸軍の戦闘がメインだったんじゃないかと。
この3人みんなエリートだけど、レビルが陸軍だったっていうのはバリバリの実戦派だった1つの根拠になるんじゃないか。
自分のキャリアに傷をつけたくないけど誰かに前線の部隊を指揮させないといけなかったゴップにとっても、戦闘意欲の高いレビルを自由にさせとくのは都合が良かった。ゴップ派閥じゃないからこそ、陣頭指揮執るのはレビル。
こう書くとレビルが武闘派で戦争好きみたいだけど、ニュータイプの兆候見せてるレビルのことだからきっとそういうわけじゃない。
ゴップの作戦構想としては、V作戦の進捗でMS大量生産したらあとは戦略上重要拠点に物量で攻勢かけて降伏勧告ってところ。
問題は生産が軌道に乗るまでの時間稼ぎだけど、ジオンの物量じゃジャブローの発見→攻略までは至らないという目算があった。
この作戦は一番確実なんだろうけど、地球占領はできずとも戦火が拡大すればそれだけ兵と民間人の犠牲が出る。ゴップはそんなもの考慮してない。戦争に勝つことだけ。戦火の拡大を防ぐためにレビルは前線に立ち、WBも戦線に投入する。
さっきティアンムは海軍の人間て書いたけど、ソロモン攻略は地上の支配権を回復した連邦軍の宇宙における一大攻勢。そこにあてがうティアンム艦隊もおそらく現段階の連邦宇宙軍最強部隊。もしかしたらティアンムは宇宙軍生粋のエリートかもしれない。
所属は微妙に違うっぽいけど、ティアンムはレビルの腹心だったらしい。同じ実戦派の同志だったってことかな。そこもゴップは派閥違いでも1番作戦成功率の高い人選をしてるわけで、優秀さは間違いないんだけど戦争をするより戦争を利用する方に熱心だったという話。
ソロモン攻略
ジオンの制宙権を確立する宇宙攻撃軍の本拠地がドズルの守備するソロモンで、ジオン軍の前進基地。ソロモンを攻略すれば連邦軍はジオン軍を月の反対側に押し込むことができるわけで、いわばここが天王山になる。連邦もジオンも当然この戦闘に全力で臨むわけで、戦いは双方MS部隊を大量投入した大会戦。
再会のワッケイン
そこに連邦MS部隊の象徴WB隊も参加する。最初出てきたワッケインも参加してて、ルナツーは一応ティアンム指揮下ってことだったのかも。宇宙を制圧されても終戦まで頑強に抵抗し続けたルナツーの守備隊長も、ソロモンの猛反撃の前にあえなく戦死。
ソーラ・レイ照射
ここをWBの大活躍で…って言いたいところだけど、ソロモン攻略の最大戦果は後方に控えてたティアンム隊のソーラ・システム照射。WBの役割はソロモン正面に攻勢をかけてソーラ・システム発動までの時間稼ぎで、それ自体は十分に果たしたけど、ソロモンの防衛力をアテにしてたジオン軍にとってソロモンごと焼かれるソーラ・システムを破壊できない以上、ソロモンを放棄するのは致し方ない。ゴップはこれを見越してのソロモン攻略指示。
ビグ・ザム出撃
ただ、連邦に新兵器があったようにジオンにも新兵器MAビグ・ザムがあった。重装甲、ビームバリア、戦艦以上のビーム砲という見た目通りの化け物が、ジオン軍の主力が半壊した終盤になって突如戦線に出現したため、奇襲を受ける形となったティアンム艦隊は壊滅。ティアンムも戦死。
なんで敗勢が決するまでビグ・ザムを投入しなかったのか、正確な理由はわからない。
考えられる理由として、重装甲、高火力な分小回りが利かないっていうのはあると思う。『男たちの大和/YAMATO』って映画を見たことあるんだけど、あの映画で当時世界最大最強クラスの戦艦大和が無数の米軍戦闘機に襲われて大した戦果も挙げられずに沈む、それに近いことかなと。戦車のように複数(3)人乗りになってるのも、感覚的な機動を見せるMSについていけないとか、単機で運用するにはある程度の戦術距離が必要とか。
特にソーラ・システムを準備する主力艦隊を捕捉できてなかった序盤戦では効果は薄い。あとは劇中での描写はなかったけど、稼働時間が短いってのも理由らしい。
そのビグ・ザムに司令官のドズルが乗り込んだのは、残存戦力で主力艦隊に特攻をかけるため。おそらくゼナが脱出した頃合いを見計らって、部下達にも脱出を指示する。1人操縦に切り換えたビグ・ザムで特攻し、勝敗の決した戦場では不必要な圧倒的な戦果を上げる。
意味の無い殺戮を繰り返すビグ・ザムを止めたのがWB隊のスレッガーとアムロ。スレッガーはここで戦死。スレッガーは再出撃前ミライに形見を渡してて、覚悟はしてたんだろう。この2人の連携がなかったらティアンム艦隊は全滅もあり得たわけで、やっぱ大きかったんじゃないかと。
悪鬼の影
最後に出てくる邪悪な影はドズルから出てると思ってたんだけど、『密会』の描写ではアムロが呼び出した風に書いてあるのよね。カイとの会話が付け足されて、この後ララァを殺す暗示みたいにして。
まあでも実際の本編からは、アムロは完全に受容する存在としか取れないから、ドズルを一軍人とした上で彼を背後から操る存在があの悪鬼だとした。
チャプタータイトルもドズルを表す「武人」だし、ドズルから出てると取っていいはずなんだけど、影が出る時のドズルは卑小さが強調されてるから彼がすごいってことではない。
いつか死ぬんだよ
スレッガーの戦死を悼むブライトに、アムロが何言ってんだコイツ?みたいな顔するシーンが謎で、ミライとカムランが揉めてる時にアムロは知らなくていいみたいに言われてたのと合わせて、アムロとWB隊の溝みたいに思ってたんだけど、スレッガーの死を受け止めようとするブライトがあえて何でもないことのような言葉を言ったから不審がっただけで、実際は泣いてるブライト見てそういうことねとなったって話だった。
エルメス撃墜
ニュータイプ部隊
ソロモン改めコンペイトウに集結中の艦隊を一方的に撃墜して回ったエルメスに対して、この時の連邦軍は有効な手立てが一切なかった。多分本当に、エルメスに全滅させられる前にサイド3を占領する以外なかったと思う。
でも実際は会敵したエルメスに対して、アムロがビットを叩っ切って、なんやかんやで撃墜した。個人的にはこの一事だけで、アムロのガンダムは戦略兵器レベルの扱いを受けてもいいと思う。
まあでも特別編では元祖木星帰り、元祖ニュータイプのシャリア・ブル出てこないし、連邦ジオン双方でニュータイプ相手の戦闘が別次元のものだって認識がされてるとは言い難いかも。ジオン側はニュータイプ部隊って言いながらエルメス1機しか出てこないし。
ラ、ラ、
ミライはララァの声聞こえなかったんやろか。
全体として、セイラよりミライの方が能力高めの描写されてる気はするけど、台詞がないだけでミライにも聞こえてはいたか、テキサスでシャアと会ったからセイラは認識できたってことか。
ブライトさんは自覚ないだけかと思ってたけど、『密会』によると見栄張ってただけらしいな。言われてみれば味方しかいない宙域で殺気を感じるってだいぶヤバい状況だよ。
ララァの声を聞き取ってる連邦兵の話は、セイラクラスのニュータイプがゴロゴロいるってことじゃなくて、レビルクラス以下のニュータイプ適性でララァのターゲットになりかけた人間はよりはっきりララァの脳波が感知されたってことだと思う。
戯れ言をやめろ
アムロとララァの精神交感の時、シャア、セイラ、ミライが反応してるけど、ミライははっきりアムロを制止してるのよね。敵と通じ合ってるのがわかったらしい。シャアは最終的に通じ合うのを止めろって言ってるけど、『逆シャア』の描写的には目視してる状態だから、ララァの様子がおかしいことに気付いて近付いてみたら敵と通じ合ってるのがわかったってところか。セイラはわからん。
でも味方の兵士の士気低下に気付いたってとこは3人とも同じだと思う。アムロとララァの交感って多分“戦争をしなくていいニュータイプ”の域に入ったってことだと思うんだけど、2人をその域から引き摺り下ろしたのも他ならぬニュータイプ達で、それはエゴじゃなくて敵と通じ合うことに対する危機感からっていうのがなんともエグい。
刻が見える
シャアが介入する直前2人は海のイメージを見てるんだけど、これが人とわかり合えた時のイメージなのかもしれん。その後ララァが死ぬ時にも出てきて、殺したアムロと殺されたララさァという因果を受けた2人の間でもわかり合えたってことなのかも。
その後鳥のイメージで、鳥は魂を運ぶっていう観念は神話とかでもあるらしい。
それからララァの「刻が見える」って言葉で『2001年~』みたいな映像から無人島みたいな場所。この映像をアムロも見てるのかどうかは定かじゃない。少なくともララァが見てるのは確か。
ニュータイプは未来は見えないという言葉を信じるなら、ララァは死んでニュータイプのさらに向こう側に行った。無限の刻を体験したということは、逆に言えば現在の時を経験する、時を経て変化していくことは失われたことになる。仮にララァの思念が刻の一部として生きているとしても、我々の考える生きているとは別次元。
ララァがニュータイプだからこれを見れたのか、みんな見れるけどニュータイプのララァだからこれを伝えられたのかはわかんない。
ア・バオア・クー攻略
カスである
この戦闘は連邦軍の力ってより、これまで実働部隊の中核を担ってきたドズルと宇宙攻撃軍を失ったジオン軍の自壊ってイメージ。不馴れなギレンとキシリアがポカやらかしたんじゃなくて、そもそも総攻撃かけてきた連邦軍を支えきれる戦力がもうジオン側の防衛隊になかったと思う。
ソロモン陥落にあたってデギンが和平を考えるほどの形勢にはなってたんだけど、連邦艦隊の主力をソーラ・レイで焼き払ったことでギレンは勝てると踏んでた。この時点でソーラ・レイの次弾装填にどれくらいかかるかわかってなかったから、連邦側としても残存戦力を総攻撃に向かわせるしかなかったんだと思う。
SフィールドのWB
だから連邦側としても無理攻めではあったわけで、その中で実戦叩き上げのWB隊の働きは大きかったんじゃないか。もちろん乱戦でどこまで戦局に影響与えたかは微妙ではあるけど、ジムやボールが突っ込んでガンガン沈んでく中、ガンダムがそれらを誘導する隊長機的働きをしてるのは見てとれる。少なくとも再大激戦地ではなかったとは言え、Sフィールド突破にWB隊の働きは欠かせなかったと思う。
ガンダム単機の戦果としては、シャアが戦艦バカスカ墜とすような活躍ができなかったのはガンダムの撃墜を優先したからで、戦略的にもそれはキシリアの指示だったから間違いじゃなかったと思う。
ボールってさあ
ソロモン攻略から戦線投入されてるジムとボールだけど、簡易量産型とは言えジムはまだいい。問題はボールで、なんだあの船外作業用ポッドは。嫌だよ俺だったら、MSのパイロットって言われたのにボールに乗せられるの。本当にひのきのぼうとなべのふたで命懸けの戦いするようなもんじゃん、戦えるのかもしれないけどさ。リック・ドムやゲルググはちゃんと強そうなのに、ボールのパイロット達不憫すぎる。
まとめ
WB隊の働きはこんなところ。WB隊の活躍っていうのはガンダム中心の戦術の結果だから、まあこれもガンダム抜きではあり得ない戦果と見てよいのでは。
勿論本編で描写されてないところでも戦闘は行われていて、例えばジオン軍地上部隊の最大要衝オデッサ戦線の本戦にはWBは間に合ってないわけだし、MS-Vなんか入れるとその割合はどんどん大きくなっていくんだけど。
それでも関わった戦闘だけでこれだけの戦果があれば、ソーラ・レイのような戦略兵器が投入される最終盤はともかく、局地戦で必ず勝利するガンダムの力は十分戦略的に重要だったと見てもよいのではと思いたい。
少なくとも連邦軍の地上反攻作戦オデッサ作戦では、ジオン軍のエースを倒しながらレビル指揮する本隊の陽動役は最低限果たした。
宇宙反攻作戦ソロモン攻略では、ドズル靡下宇宙攻撃軍の戦力を削ぎながら、ティアンム艦隊のソーラ・レイ作戦成功に寄与した。
現状連邦軍に対抗する術がなかったサイコミュ機体エルメスを撃墜した後の最終決戦ア・バオア・クーでは、要塞の裏門にあたるSフィールドへの猛攻でシャアを釘付けにし、MS隊をSフィールドに集め、Sフィールド突破にも貢献という働きは無視できないはず。