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ディアスポラ
ステージ名にもなってる敵本拠地の名前ディアスポラですが、作品内世界において意味のない単なる名前扱いなのか、それとも現実世界同様意味が持たされた言葉なのか、であるならばいつ頃から使われ出した呼称なのか、さっぱりわからないんですよね。
単なる記号として処理するには意味が深すぎる言葉なので、ここではやはりこの言葉に意味がある前提で物語を考えていきたいと思います。
監獄
本作のディアスポラを象徴するのが、帝国の政治犯を収容していた監獄のある地という設定です。そこに重きを置くなら、ディアスポラとはこの監獄の名前ではないでしょうか。その場合、ディアスポラと呼称されるようになったのは、帝国成立以後ということになります。
監獄のイメージは、個人的にはあまりディアスポラという言葉とマッチしないんですが、収容施設と考えるとまあなくはない。都市名になってるので紛らわしいですが、監獄に名付けられたディアスポラがいつしか監獄を有する都市そのものを表す名前になったという解釈なら成り立つかなと。
罪
監獄を舞台にした戦いで、ボスのノルンは帝国ないしラシュディを批判して、ディアスポラの主へと左遷された。しかしノルン自身は、ラシュディの正体を見抜けなかった罪を悔いているという、なかなか複雑な構造の物語になっています。
ただまあ、ノルンの戦う理由としてはデボネアの仇討ちなので、罪云々は関係ないんですよね。本稿では戦いに帝国自体を絡めたかったので、帝国が恐怖政治の象徴として作った監獄そのものが、民衆の生活を圧迫する罪を犯していたという運びを目指しました。これだと、ディアスポラという語の持つスティグマ的ニュアンスも出るのではないでしょうか。
キャラクター
ポーシャ
ソミュールの少女。12,3歳くらいでしょうか。父親探しを頼まれます。普通、戦争の真っ最中に人探しをしてる余裕はないと思いますが、善人のロールプレイをしているというのと、なんと言っても彼女は「ワールド」エンディングを目指すに当たっての最重要人物。なので、ご機嫌を取ってあげます。
帝国下の市民生活がここに来て急にクローズアップされますが、ステージがディアスポラということで、それに絡めてみました。ディアスポラは帝国が監獄を設置した都市なので、それ以前の貿易の中心地は他の都市だった可能性が高い。帝国により交易路が断たれてソミュールが凋落したのだとすれば、蜂に刺されたというポーシャの父親の死にも、悲劇性が増すのではと。
ただ、ポーシャの側はその父親に意外と淡白というか。オピニオンリーダーが言わなかっただけかもしれませんが、父親が死んだことに関してはノーリアクション。こうなると、「父さんを探して」というのも、大事なのは父親より彼の持つ金の蜂蜜の方だったのではと勘繰りたくなります。まあ荒廃したこの世界では、片親と死別するなんて珍しくないので精神的にタフなのか、あるいはオピニオンリーダーの前で強がってるだけかもしれません。リプレイ9.5では、その辺を反映してみようかなと思います。
ノルン
愛に生きる女性法皇。ラシュディがエンドラに取り入ったのは大戦前後のはずなので、ラシュディの正体云々言うノルンはその時点で既に法皇だったと思われます。なので、本稿設定で若く見積もっても30代後半が限度じゃないでしょうか。デボネアもそのくらいに設定してあります。
というか、神聖ゼテギネア帝国における法皇ってどういう立場なのでしょうか。初めはハイランド独自に存在した宗教体系のトップかと思ったんですが、王子のガレスがロシュフォル教会で洗礼を受けてるんですよね。でも教会のトップはアヴァロンの大神官なわけで、教会自体には政治権力を発揮する権限がないですから、ハイランド国王に承認されたロシュフォル教の宗教者が法王?この場合、国王>法王。
ハイランド時代はそれでいいとしても、問題は現行の神聖ゼテギネア帝国下の制度。そもそも武力で大陸を征服したエンドラが、法皇なんて地位を認める理由がわからない。しかもメタ的な視点で言うと、神を否定する暗黒道を歩んでるはずの帝国で神聖皇帝って矛盾してない?リプレイでは、神を蔑ろにするからこそ自ら神を名乗るという理窟にし、教化という名の占領政策のため法皇を任命したということにしました。ただノルンの信仰の篤さを考えると、神聖皇帝なんて地位を認めるかな?
で、結局法皇の扱いに困ったエンドラは、ノルンを名目上のディアスポラ監獄長に左遷。実質的な支配者は別にいたらしいのですが、じゃあそいつは何処行ったってことで、デボネアだったことにしました。ゼノビアに近いし、恋人の傍に。法皇と監獄という一見ミスマッチにも思える組み合わせですが、ラシュディを見逃したことで帝国が暗黒道に堕ち、ディアスポラ監獄が象徴する恐怖政治の実現を止められなかった罪を悔いる法皇、という形にしてみました。
ともあれ、ノルンと言えばデボネアです。登場キャラ中唯一の現在進行形カップルですし、彼女の戦う理由もデボネアのため。完全にアガペーよりエロスに生きるタイプ。ただ肝心のデボネアには避けられてる節があって、愛してないわけじゃないと思いますが、彼の方からはノルンの名前がほとんど出てこない。ボス戦時の台詞も、「命を粗末にするな」と言うデボネアに対し、ノルンの方は「共に地獄へ行きましょう」。愛が重い。暗い女のイメージはフェンリルですが、天空の三騎士はリプレイで掘り下げないかもしれないので、ノルンをこういうキャラにして、ライアンに弄らせました。ライアンはこういう使い方をしたかったんですよね。
プレイ記録
軍団編成
今回は、拠点解放用のオピニオンリーダー部隊、残りの固有キャラを中心としたボス戦の削り部隊、前半戦で先鋒を務める主力部隊、南西教会の防衛に向かう航空部隊、そして本陣ポアチエを防衛する部隊の計5部隊を編成します。
第1隊は、オピニオンリーダーのウェンディをリーダーとし、低空運搬力を有したバルタンのカノープス、ヒーラーとしてプリーストのアイーシャ、前衛役としてサムライのランスロットとアッシュで構成します。ウェンディ隊は拠点を解放してイベントを消化する部隊とします。
第2隊は、サムライのギルバルドをリーダーとし、低空運搬力を有したバルタンのランカスター、共に前衛役としてサムライのラット、ニンジャのライアン、後衛役にニンジャのウォーレンで構成します。ギルバルド隊が先鋒となるのは後半戦なので、まだ編成は気にしなくてもいいです。
第3隊は、ヴァルキリーのケミィをリーダーとし、同じくヴァルキリーのポーラと2人で後衛。前衛は、低空運搬力を有したバルタンのマックスウェル、サムライのラークとカッシングで構成します。ケミィ隊は、ポーシャのイベントを完了するまで先鋒を務める主力部隊です。以上3隊はソミュールまで揃って進軍するので、全て低空移動にしておきます。
第4隊は、サムライのレイノルズをリーダーとし、大空運搬力のあるグリフォンのイーロスと2体で後衛。前衛は、サムライのマーフィーとカッシングで構成します。レイノルズ隊は、ウェンディ隊が解放した南西教会の防衛が任務なので、目的地に急行できる大空移動にしておきます。
第5隊は、ヴァルキリーのエンヤをリーダーとし、サムライのブラッキィ、シルフィード、ティムを前衛。ニンジャのヘクターが後衛で構成します。エンヤ隊は本拠地防衛が任務なので、移動タイプは考慮しなくて構いません。
先鋒となるケミィ隊に、高性能武器を装備させておきます。今回の敵兵はそこまで強くないので、装備は適当でもいいんですが、とりあえず高INT補正のかかる「神宿りの剣」が2本あるので、後衛から魔法攻撃をかけるポーラとケミィにそれぞれ装備させておきます。前衛には、「シグムンド」、「マラカイトソード」、「イスケンデルベイ」といった高STR補正武器を適当に装備させました。
敵の部隊にはアンデッド部隊もいますが、足が遅い上、本陣に向かってくるので、戦闘の機会はなく、主力部隊の前衛に神聖武器を持たせる必要はありません。
ソミュール解放
敵本拠地ディアスポラを攻略する前に、貿易都市ソミュールで発生する、「ワールド」エンディングを迎えるための最重要イベント、ポーシャの依頼を達成する必要があります。
なので、まずはソミュールを解放するため、ケミィ隊、ウェンディ隊、ギルバルド隊の順で、以上3隊をソミュールへ向けて進発させます。
白/赤/青の線がそれぞれ、ウェンディ隊/ギルバルド隊/ケミィ隊の進路を表しています。
ウェンディ隊はソミュールの解放、ケミィ隊は僅かに先行してソミュールに向かってくる敵の迎撃、ギルバルド隊は後詰めが任務です。
あまりケミィ隊とウェンディ隊の間を空けると、隙間を抜かれてソミュールまで到達される恐れがあるので、ソミュール解放までは3隊連なって進軍するくらいの感覚でいいでしょう。装備を整えて当たれば、ケミィ隊が敗北することはないと思います。
ウェンディ隊が貿易都市ソミュールを解放したら、ケミィ隊はソミュール上方の橋付近まで前進して防衛線を張ります。
途中、自軍本陣ポアチエ方面へ抜ける大空移動のクレリック隊とすれ違いますが、ケミィ隊の目的はウェンディ隊の露払いなので、無視して防衛線構築を優先します。
念のためレイノルズ隊を出撃させて迎撃の用意をさせておきましたが、ウェンディ隊に釣られたのか、ポアチエが襲撃されることはありませんでした。
レイノルズ隊は、リプレイではウェンディ隊に同行させましたが、実際にはポアチエから直接南西教会へ向かいます。
ポーシャイベント
ソミュールを解放すると、ポーシャから父親探しを頼まれるので、引き受けます。一応CF45↑/ALI55↑の条件がありますが、善人プレイをしていればまず引っ掛かることはありません。
ウェンディ隊で、南西の隠し教会へ向かいます。隠し教会は、ソミュールからずっと南下していき、山岳地帯を抜けて橋の手前辺りです。
ソミュールには一応ギルバルド隊を残しておきましたが、実際にはケミィ隊が前線で頑張ってくれたので、ソミュールで戦闘する機会はありませんでした。
特に、こちらと進軍速度が同じバルタン隊は、ウェンディ隊を追って北部の山岳地帯からソミュール方面へ回ってくるので、ケミィ隊の進路を上手くかち合わせ、かつ確実に撃破する必要がありましたが、なんとかなりました。
南西の教会を解放すると、ポーシャの父親が蜂に刺されて死んだことを告げられ(ショック!)、父親の形見に彼が取った「金の蜂蜜」を入手できます。
金の蜂蜜を入手したら、ウェンディ隊はソミュールまで戻ります。
代わりに、レイノルズ隊を南西教会防衛のため進発。大空移動なので、ウェンディ隊がソミュールへ着く前に教会へ入れます。
また本陣ポアチエは、エンヤ隊を出撃させて防衛。レイノルズ隊やエンヤ隊は念のための出撃で、実際には戦闘の機会はありませんでした。
灰色の線が、レイノルズ隊の進路を表しています。
ウェンディ隊がソミュールに戻ると、ポーシャから金の蜂蜜と引き換えに「セントールの像」を貰い、イベント完了です。
ウェンディ隊を行き来させず、初めからレイノルズ隊を南西教会へ向かわせておけば早いんですが、敵の動きが読めなくなる可能性がもしかしたら出てくるというのと、リプレイへの反映を考えて、多少回り道をしました。
ディアスポラ攻略
ポーシャイベントを完了したら後半戦、ディアスポラ攻略に向かいます。
ボスのノルンはプリーストのため、長期戦になるとダメージを全て回復されてしまいます。なので、攻略部隊は、削り役のギルバルド隊と止めを刺すウェンディ隊の2隊です。
ギルバルド隊を先鋒として、ディアスポラまでの血路を開きます。
真っ直ぐ進むと途中、戦線を維持していたケミィ隊とすれ違います。このままでもいいんですが、ギルバルド隊のランカスターよりケミィ隊のマックスウェルの方がLv.が低かったので、後半戦の先鋒を担うギルバルド隊にマックスウェルを編入しました。
ギルバルド隊の陣形は、バルタンのマックスウェル、ニンジャのライアン、サムライのラットが前衛、ニンジャのウォーレン、リーダーであるサムライのギルバルドが後衛とし、戦闘から遠ざかるケミィ隊から神宿りの剣等の装備も付け替えます。
戦闘準備ができたら、進軍再開です。
ここらで、前半戦も含めた今回の敵部隊との戦闘について、記しておきます。
バルタン隊との戦闘で、本作の仕様と言っていい男性戦士陣の深刻なAGI不足が発揮。リーダーのバルタンは前衛なのですが、こちらの攻撃が当たりません。雷撃耐性も高いので、後衛もヴァルキリーではダメージを与えられず、リーダー撃破を目指すと敗北の可能性が極めて高い。
特に、上記の前半戦では、ケミィ隊は防衛線構築が急務となるため、できれば攻撃は分散させず、リーダーのバルタンを確実に仕留めたい。なので、タロット「スター」を使い、前衛の物理攻撃が当たるようにして、撃破しました。
ヘルハウンド2頭を従えたビーストマスター隊は、リーダーのビーストマスターを狙えば勝利自体はさほど難しくないのですが、ヘルハウンドは3回攻撃してくるので、結果的に味方の前衛が仕留められる可能性があります。実際のプレイでは使わずに済みましたが、ソウルコールは用意しておいた方がいいです。
おそらく1番厄介な敵が、ドラゴン2頭を従えたウィッチ隊です。ステージ9まで来ると、そろそろドラゴン自体の脅威はなくなるのですが、ウィッチのスタンクラウドはこちらの攻撃を止めた上で相手の攻撃が回避不可能となり、格段に勝率が下がります。実際のプレイでは、スタンを唯一回復させることができるタロット「テンパランス」を使用して、撃退しました。
埋もれた財宝の回収
一方、防衛任務に回ったケミィ隊、及びレイノルズ隊は手が空くので、この隙に埋もれた財宝の回収をしておきます。
ソミュールの北にある山岳部の南の麓に1つ、南西教会の上方にある山岳部の西の麓に1つあるので、それぞれケミィ隊、レイノルズ隊に回収させます。
中央北部の財宝は、「エウロス」でした。高STR補正に加えて若干のINT補正、「ファイアクレスト」イベントにも関わる四風神武器の一つです。欲しかった武器。ヤッター。
南西の財宝は、「雷のオーブ」でした。雷撃耐性が跳ね上がる上にSTR補正までかかるアクセサリで、しかも既に1つ持ってるのでストックを圧迫しない。今回の埋もれた財宝は、2つとも大当たりです。ヤッター。
財宝を回収したら、ケミィ隊はソミュール、レイノルズ隊は南西教会の定位置へ戻して、防衛任務に着かせました。
戦闘準備
ディアスポラまで進軍し、本拠地を守ってる敵部隊を蹴散らしたら、ノルン戦用のシフトに編成し直します。
大きな変化はないですが、火力の高いウォーレンをギルバルド隊からウェンディ隊に移し、代わりにギルバルド隊にはカノープスを編入しました。
ウェンディ隊は、前衛が共にサムライのランスロットとアッシュ、後衛がニンジャのウォーレン、オピニオンリーダーである僧侶系ロードのウェンディ、プリーストのアイーシャで構成します。
ギルバルド隊は、前衛がバルタンのマックスウェル、サムライのラット、後衛がバルタンのカノープス、サムライのギルバルド、ニンジャのライアンという布陣です。
装備はウェンディ隊中心ですが、前衛のタイタンを落とすのは難しいので、後衛の装備を優先します。
ウェンディとウォーレンにはINT補正の高い「神宿りの剣」、ライアンに同じくINT補正のかかる「神秘のメイス」を装備。アイーシャはヒーラーなので何でもいいんですが、先程入手した「エウロス」を持たせておきました。カノープスとギルバルドの後衛攻撃はSTR依存なので、「マラカイトソード」と「シグムンド」を持たせてあります。
ランスロットとアッシュには、STR補正の高い「イスケンデルベイ」を持たせてあります。マックスウェルとラットも耐久力優先でも悪くはないんですが、ダメージを取れた方がやり易くはなるので、タイタンの弱点属性である「デビルハンマー」と「ペリダートソード」を持たせました。
ノルン撃破
戦闘経過は、以下の通りです。
ギルバルド隊の1ターン目。先制はギルバルドのソニックブーム。
ノルン撃破の嚆矢となる大ダメージですが、直後にヒーリングで回復されるため、この時点ではまだ撃破は遠い。
カノープスのサンダーアローもなかなかのダメージが入ります。が、追撃になるはずだったライアンの水遁忍術がミス。これが決まれば、このままウェンディ隊でとどめに入っても良かったんですが、まあ期待はしてなかった。
前衛では、マックスウェルとラットがタイタンを削ります。倒すのは無理なので、当たればOK。逆にタイタンの攻撃は2体とも外れました。一応、当たっても死なないようにHPは回復させてありますが。
2ターン目。ノルンがヒーリングを使いますが、ダメージは回復しきらないので、作戦続行です。ライアンは、2度目の水遁忍術も外しました。使えねえ。ただこれも、想定の範囲内。
マックスウェルとラットも、2度目の攻撃でタイタンをしっかりと削り、作戦を次のステップへ進めます。ノルンが3回目のヒーリングを行う前に、ギルバルド隊は撤退です。
ギルバルド隊からバトンタッチしたウェンディ隊の1ターン目。ウェンディのアイスレクイエムが見事命中。
次のノルンのヒーリングですが、タイタンを削った意味がここで発揮されます。マックスウェルの対面だったタイタンにヒーリングが入るため、ノルンは回復されません。デビルハンマー様々。
この機に、火力の高いウォーレンの水遁忍術で、ノルンのHPを大きく削ります。
前衛のランスロットとアッシュも、それぞれタイタンを攻撃します。タイタンからの攻撃も受けますが、温存していたため落とされることはありません。
2ターン目のノルンのヒーリングは、流石にノルン自身にかかりますが、計算通り。ウォーレンの水遁忍術が再び炸裂し、回復した分を削り取ります。
更に、ランスロットとアッシュの攻撃で、タイタン及びノルンのHPが全て50以下になりました。
ここですかさず、タロット「ジャスティス」を使い、ノルンと共に両タイタンにもとどめを刺すことができました。
ノルンだけ倒すなら、もっと早いタイミングで「ジャスティス」を使っても良かったのですが、折角の全体攻撃なので、前衛も同時に倒せるタイミングを狙ってみました。
タロットも複数枚使えばゴリ押しできますが、それも芸がないので。「ジャスティス」はリプレイにも反映できたので、良かったと思います。
ノルン撃破後、彼女の生死を委ねられます。
一応CF55↑という条件がありますが、これも善人プレイをしていれば問題ないでしょう。何故か男性/女性で条件が異なります。同性の方が、ノルンの共感を得やすいんでしょうか?
ノルンの加入によって、ディアスポラの攻略は完了です。
プレイ後記
ディアスポラ、ホーライ領だったんですね。てっきりマラノのような自治領扱いだと思ってたんですが。
ディアスポラにガルビア半島のオースレン、今や永久凍土と化したものの地理的に旧ホーライ王国領と思われ、大陸の西と東を繋ぎ多数の貿易都市を抱えるバルハラ平原。この3地域を有していたホーライ王国は超経済大国だったはずで、五王国のパワーバランス崩れませんかね。
今後のリプレイにおいても、ホーライ王国の影響力を無視できなかったという展開にしていく必要があるかもしれません。
ポーシャに関しては、急に一市民がシナリオに関わってくるので、何かしら意味を持たせたいと思い、ポーシャの家が困窮した理由を、帝国の侵略とより直接的に結び付けてみました。
“オピニオンリーダー”としては、小市民の声を聴くというのが重要そうではありますが、「ワールド」エンディングというのは歴史のキーマンと接触する展開っぽいので。まあ戦争ほっぽり出して人探しというのも、なかなかですが。
なにせ、男性オピニオンリーダーにとってポーシャは、ラウニィーに次ぐ花嫁候補ですから、無下にはできません。リプレイでは、ランスロットに男性オピニオンリーダーの役をやらせましたが、流石にお嫁さんの件はランスロットじゃ無理があるかな。
ポーシャのキャラクターから父親の死っていうギャップがものすごいんですが、無反応っていうのはどういう意図だったんだろう。思春期の娘にとって父親は要らないとか?あと魔獣が闊歩する山道を越えたのに、蜂に刺されて死ぬっていうのもなんか切ない。
そしてステージボスの法皇ノルン。本当、本作における法皇って謎。宗教都市なんかがあるんで、宗教者が実権を握ることがあってもおかしくはないんですが、監獄長しかも名目だけで、別に僧侶兵を統率とかしてるわけでもない。
まして、本人は自分の恋愛に夢中。人間らしいっちゃ人間らしいですけど。そんなにデボネアが大事なら、デボネアみたいにゼテギネアへ戻ればいいのに、何故か反乱軍に身を投じるんですよね。内地へは帝国軍が封鎖してるというなら、デボネアも潜入したのか。それでエンドラに会うのは、そもそも無理なのでは?
リプレイで、デボネアと因縁があるアッシュや、同じ仇討ちを決意した宗教者のアイーシャともっと絡ませても良かったんですが、うまくハマらなかったのは多少心残り。結果的に絡んだのは、ライアンの「重い女」という弄りだけに。まあ今後、彼女のキャラクターを立てる場面は出てくるでしょう。
戦闘においては、ダメージを回復してくる初の僧侶系ボスということで、火力不足を補うためタロットを使用しました。1番の弱点は暗黒系ですが、氷結系も苦手ということでウェンディとも相性がいいし、タロットは氷結系の「ジャスティス」を使用。監獄ディアスポラで、神の僕としての罪を悔いるノルン相手には、ちょうど良かったかも。
サブタイトルは、ノルンのイメージで、「哀 戦士」から。男の仇討ちで戦場に立つ女戦士っていうと、やっぱハモンなんですよね。愛と哀だけじゃなく、戦地とセンチもかかってたり。まあハモンのような悲壮感ある最期ではなく、現時点ではホッとするオチなので。ノルンが今後も弄られポジションに落ち着くのかは未定。
今回は、ポーシャイベントの消化とノルンの撃破及び加入もあった上に、帝国と宗教の関係についても僕なりに解釈を加えたため、少し長くなってしまいました。
次回は幕間という形で、今回の戦いの戦後処理に割こうと思います。ポーシャのお礼の件も、そこで扱うつもりです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。宜しければまた次回も、お付き合いください。