ウェンディ、ゼンダに立つ 『伝説のオウガバトル』攻略日誌その9.5 解説編

 

 本稿の概要に関しては、こちらをご覧ください→

 今回の投稿の、リプレイ編はこちら→

 

 

キャラクター

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ボーグナイン

 偉大な魔法使いその2。「セントールの像」の収集家で、持っていくと、10000G/「死者の杖」/「ドラゴストーン」のいずれかと交換してくれますが、断るとカオスフレーム(CF)を若干下げられます。

 交換アイテムは、最強クラスの一つであるリッチの作成に必要な、「死者の杖」の実質一択です。リッチを作るためには、ステータス操作でチェンジ可能なゴエティックに、「死者の杖」を使用してネクロマンサーにした上で、更に「死者の指輪」を使用する必要があります。因みに、「死者の指輪」は、偉大な魔法使いその1であるバティスタが、「アンデッドロウ」と交換してくれます。

 攻略においては、CF調整という役目の方が大きいです。彼の力がなければ、デネブを加入させつつ、グッドエンディングを目指すのは難しいと思います。「黄金の枝」が手に入るディアスポラステージで、「セントールの像」と彼が出てくるのも、ここでデネブ加入の条件を満たせという製作側の意図でしょうか。

 アヴァロン島ステージで、大神官フォーリスの友人として彼の名前が出てくるんですが、彼自身の口からそのことは語られず。折角なので、リプレイでは、アヴァロンからトリスタンを連れ出したのが彼だったことにしました。ディアスポラとマラノは、行軍できないんですが、ワールドマップで見ると意外に近いので、トリスタンがディアスポラを経由した可能性は十分あると思います。

 感覚的には、「死者の指輪」より「死者の杖」の方が入手困難な印象があるので、バティスタより彼の方が有用な気もしますが、交換を拒否するとCFマイナスというペナルティが有るのも彼だけ。CFは民衆の支持率を表しており、悪徳商人との取引で下がるのはわかるんですが、交換を拒否して下がるのは納得できない。おかげで、デネブを手に入れることができるんですが。

 解釈すると、ボーグナイン自身が反乱軍の悪評を広めた以外にないと思います。偉大な魔法使いを名乗る男が、交換の申し出を拒否されたくらいで逆恨みとは、随分狭量なと思いますが。暇な老人を怒らせると面倒くさいというのは、SNSでよく見る光景かも。リプレイでは、プライドの高い感じが出せれば、トリスタン救出の件と繋がるかなと思って目指しました。

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デネブ

 再登場のカボチャの魔女。デネブの庭ステージ攻略時にデネブを生かし、「ガラスのカボチャ」のおつかいイベントを引き受け、それを消化した時点でCFが40以下だった場合、彼女の加入イベントが発生します。

 「ガラスのカボチャ」イベントは、幾つかあるおつかいイベントの中で、最初に達成できるものになります。依頼された「黄金の枝」は、「ディアスポラ地方の森」にあると言われて、森を探すのか?と思ったら普通にSHOPで買える。50000ゴートと高価なのがネックですが、買い付け金代わりに渡された「ブラックパール」のおかげで、買えないこともない。それでも足は出ますが。

 おつかいイベント自体の報酬は「ガラスのカボチャ」ですが、正直要らない。既にパンプキンヘッドを使役していたので、彼女自身は「ガラスのカボチャ」無しでも、パンプキンヘッドを生み出せるんですよね。てことは元から、他人がパンプキンヘッドを召喚できるようにするために、「ガラスのカボチャ」の研究をしていたことになる。パンプキンヘッドに需要あったのかな。

 加入イベントの発生条件が、低CFであることなので、デネブはやっぱり悪玉側の存在らしい。ALIも低いし、生かした時もそうでしたが、仲間にした時もCFが下がる。どんだけ嫌われてんだこの女。でも、なんだかんだで味方になってくれるし、ep.6、ep.7でも別に敵に回るってこともないので、シリーズファンにとっては仲間にしておきたい存在。

 イメージはそのままウィッチですが、ステータス上昇が望めないので、攻略上ヴァルキリーに変えました。ちょうどカストラート海へ向かう途上なので、リプレイでは水着代わりということにして、衣装チェンジ。この時代に水着があったのかはわかりませんが。今後も彼女のキャラクターが立つのは、戦闘以外の場面じゃないかなと思います。

 デネブが入るとなると、彼女の魅惑を表せるキャラクターが欲しい。コンビを組むとしたらカノープスですけど、彼との絡みは魅惑の部分とはちょっと違う。ウェンディもその気がありそうな感じですが、どっちかと言うと本性が悪ではないことを示したい意図です。そこで、便利なライアンに出張ってもらいました。リプレイ上での遊びは、主にデネブとライアンを使ってやっていくと思います。

 

プレイ記録

 今回は、ステージ攻略ではないので、プレイ記録は短めとなります。

行動部隊

 戦後処理なので、出撃コストのかからないウェンディ隊のみを使って、行動していきたいと思います。

 リーダーのウェンディに、足の速いグリフォンのイーロス、後2人は誰でもいいんですが、折角なのでディアスポラの主だったノルンと、好みでアイーシャを入れて女性パーティにしました。前衛が僧侶になってしまいましたが、戦いに行くわけではないので大丈夫でしょう。

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物資調達

 まずは、SHOPでのお買い物です。

 リプレイでは、ポーシャイベントの報酬「セントールの像」を回収していますが、実際にはステージ攻略前に受け取っているので、この戦後処理では貿易都市ソミュールへ向かうことはありません。

 また、話の流れ的にアングレーム→ラロシェルと向かいましたが、実際のプレイでは後述する理由のために、ラロシェル→アングレームの順で回りたいと思います。

 自軍本拠地ポアチエを進発したら、ウェンディ隊は真っ直ぐ西の貿易都市ラロシェルを解放します。ラロシェルは、ステージ攻略時に解放したソミュールの西にあります。

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 ラロシェルで買うアイテムは2つ。ステージ攻略時に使用した「キュアストーン」×5の補充と、デネブからのおつかいである「黄金の枝」を買います。

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 「キュアストーン」はともかく、「黄金の枝」は50000ゴートと大変高価です。デネブから貰った「ブラックパール」を換金してあるので、買えないこともないですが、「ブラックパール」の売却金は42000ゴートにしかならず、8000ゴートは自腹となります。女性へのプレゼントと思いましょう。

ボーグナインの申し出

 「黄金の枝」を入手したら、魔法都市アングレームを解放し、ボーグナインに会いに行きます。

 アングレームは、北東の隠れ都市になります。道が伸びているので、当てがついていれば、見つけられないことはないです。

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 ステージ攻略時に、ポーシャから「セントールの像」を貰っているので、アングレームを解放するとボーグナインが現れ、強制的に「セントールの像」の交換を求められます。

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 10000ゴート、「死者の杖」、「ドラゴストーン」と順番に交換条件を持ち掛けられますが、今回来たのは交換のためじゃないので、全て「いいえ」。すると、ボーグナインが怒り、CF(右上のゲージ)が-5されます。

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 実は今回の目的はこれで、CFが40以下になるまでひたすらアングレームで足踏みし、ボーグナインの申し出を拒否し続けます。実際のプレイでは11回目の交換拒否で、CFが規定値に達しました。まあ具体的な数値は測れないんで、元のゲージから10回前後と当たりを付け、いちいちデネブの元へ通ったんですが。

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デネブ加入

 CFを十分に下げたら、一度ワールドマップへ戻り、デネブの庭ステージへ再出撃です。ユニットメンバーは変えてもいいですが、面倒なのでそのまま。

 自軍本拠地ランカグアから出撃して、真っ直ぐデネブの待つバルパライソへ。

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 「黄金の枝」を所持しているので、出迎えてくれたデネブが「ガラスのカボチャ」を作って渡してくれますが、目的は別。

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 CFが40以下の場合、不満そうな顔をしているオピニオンリーダーに、デネブが仲間になってくれると言います。

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 アングレーム解放の前にラロシェルを解放したのは、都市解放によるCF変動を避けたかったからです。

 デネブを仲間にした際にも、CFが下がります。これまで、都市解放を最小限に抑えてきた理由の1つは、どうせここで下げるので意味がないからでした。ここからは気にせず、ガンガンCFを上げていきます。と言っても、都市を解放しない方が攻略に有利なので、あまり変わりませんが。

クラスチェンジ

 これまで女性戦士は、クレリックよりステータス上昇値の高いヴァルキリーとして、ヒーラーを置かないスタイルでプレイしてきましたが、クレリックの上位互換であるプリーストの成長度合は十分に納得できるものなので、条件を満たしたキャラはプリーストに変えていきます。これでヘルハウンドも恐くない。

 プリーストにチェンジできる条件は、Lv.が10以上、CHAとALIが共に60以上です。条件を満たしていたのは、リサリサとポーラでした。彼女達は、今後プリーストとして戦ってもらいます。

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 魔女のデネブはデフォルトのクラスがウィッチなんですが、ウィッチは成長度があまり高くないのと、撃墜を取ることができず上級クラスにチェンジできないので、チェンジしたいと思います。悪玉らしくALIが低いので、Lv.は足りてるんですがプリーストにはなれず、ヴァルキリーにチェンジしました。

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リプレイ解説

 リプレイのメインとしては、前回予告したポーシャの心情描写に、ボーグナインの嫌がらせ、ノルンの再起と、デネブとウェンディ軍の絡みとなっています。

 実際の「セントールの像」入手はステージ攻略前となるのですが、ポーシャの感謝をウェンディ達の戦いと結び付けたかったので、こちらに持ってきました。おかげで、ノルンが変わるきっかけも描けたので、良かったです。

 また、「セントールの像」入手からボーグナインの取引へシームレスに繋げることもできました。ボーグナインはだいぶ嫌な奴になってしまいましたが、トリスタン救出も創作したことで、バランスが取れたかな。

 前回のリプレイでは、ノルンがウェンディ軍に加わる理由がデボネアのためとなっており、本編のシナリオ的にもおそらくそれが正しいのですが、個人的に彼女自身の意思によって帝国と戦うというシーンを入れたかったので、彼女の培ってきた聖職者の誇りとして、ウェンディに助力するという展開を作りました。これで、前回無かったアイーシャとの絡みも作れました。

 そもそもが悪役ということもあって、ウェンディ軍でも最もトリッキーなキャラクターになるので、真意が読めなくてヤバい奴には違いないんだけど、完全な悪人というわけでもないというようなバランスを目指しています。

 第2部今後の展開としては、カストラート海を攻略した後、バルモア遺跡、カストロ峡谷といった旧ドヌーブ王国領を横断して、トリスタンの待つマラノの都へ至るつもりです。ウェンディ軍を構成する面子が、これで揃うわけですね。

 

プレイ後記

 今回は、戦後処理のみだったので幕間という形にしたんですが、この文量ならその10にしても良かったくらいですね。長過ぎた。

 攻略としては、上記のように大したことはしてないんですが、リプレイがだいぶ膨らんでしまいました。

 「セントールの像」を見たボーグナインの反応がネットスラングみたいになってますが、これは本編通りなので、悪しからず。

 余談になるんですが、本作と関連のある『レリクス』というゲームに「idol of beast」というアイテムが登場するんですけど、本稿のみの裏設定として、「セントールの像」はこの「idol of beast」に重ねてあります。「レリクスソード」があるので無くはないと思うんですけど、どうでしょうか。

 叙階の儀式における詠句は、完全に適当です。オウガシリーズにおける神聖魔法は、全てイシュタルの管轄にされているんですが、回復魔法を使う僧侶には、慈愛の女神であるフェルアーナとの関連の方が深いと思うんですよね。加えて魔術師の神ホルプと対になるので、フェルアーナ自身も魔法に関係があっても不思議じゃない。よって本稿では、同じ神聖系でもバニッシュ等の攻撃魔法がイシュタル、ヒーリング等の回復魔法はフェルアーナの担当ということにしています。

 ウェンディとデネブの関係が若干百合っぽくなってて、意図せざるところではあったんですが、無くはないですね。デネブ当人に天性の魔性があるだけでなく、本性が完全に悪性じゃないって面があるので、リーダーシップが有りつつも人生経験においてまだ未熟なウェンディが惹かれるのは、個人的にはアリだと思います。

 サブタイトルは、デネブも含めたリサリサとポーラがクラスチェンジをしたことに、世を儚むだけだったノルンが戦士としての覚悟を決めたことを掛けています。前回著したノルンのキャラクターが重い感じだったので、デネブの加入する今回は意図的に軽い言葉を選びました。

 ウェンディは、共感が軸になるキャラクターだったんですね。ノルンの視点で見て初めてわかりました。これは、今後の展開でも重要になってくると思います。ノルングッジョブ。

 次回のステージはカストラート海ということで、デネブが水着と言っていますが、この時代に水着があるのかは知りません。重い話になるので、ライアンの無神経さやデネブのふざけた感じが、もしかしたらいい息抜きになるかも。

 今回も、幕間らしからぬ文量でしたが読んでいただき、ありがとうございました。

 宜しければまた次回も、お付き合いください。

 

 

伝説のオウガバトル

伝説のオウガバトル

  • 発売日: 1993/03/12
  • メディア: Video Game